流れには逆らえない

                              増田 俊男氏
                              フーチ 90%
「マネーから本物へ」と述べた。では本物とは何か、経済の本物とは何であろうか。私は時間給7.30 ドルで働く人間より10 倍も優秀なのに時間コストが30セントでしかないロボットの話をした。7.3−0.30=7.0だから1台のロボットは時間当たり7ドル×10=70ドルの価値を産むことになる。

  これからの市場は価値を産むもの、つまり本物によって動かされる。

従って世界の資金は緩和資金で賑わったNY市場を去って価値を産む市場へ移ることになる。

マネーのNYからモノ造り日本、中国等アジアへ移るのである。NYから日本に国際資本が流れれば円高になるのは当然である。

  さてアナリスト諸氏のお勧め業種だが、車は円高でマイナス、不動産、銀行はマネーゲームのヘッジ先で価値を一切産まない。残念ながら市場が国際資金の流れに従うのなら「市場展望」での諸氏の予測はすべて「落第」である。