患者数のもっとも多い病気、依存症

 国際的な依存症の診断基準は、以下の6つです

1・ 対象への強烈な欲求・強迫感がある

2・禁断症状がある

  3. 依存対象に接する量や時間などのコントロール
    できない

4. 依存対象に接する頻度や量が増えていく

5. 依存のために仕事や通常の娯楽などを無視、
    または制限する

心や体に悪いことを知っていても続ける

依存には3種類ある

物質への依存(ニコチン・アルコール・薬物・食べ物など)

プロセスへの依存(ギャンブル、インターネット、セックス、買い物、仕事など)

人間関係への依存(恋愛・カルト宗教・DV・虐待など)

 胃・腸など消化管にある「センサー細胞」は、摂った食事の量やカロリーを測っています。そのセンサー細胞から、脳の視床下部と室房核というところにホルモンを介して信号が送り届けられます。視床下部と室房核は信号に応じて摂食をコントロールするのです。

 このコントロールオレキシン(空腹ホルモン)とCRH(満腹ホルモン)という2種類のホルモンで行われます。

 脳が「今は満腹状態である」と判断すると視床下部からのオレキシンの分泌が減り、室房核からのCRHの分泌が増えます。こして私たちは満腹状態を感じるのです。

 逆に脳が空腹状態を感知すると室房核からのCRHの分泌が減り、視床下部からのオレキシンの分泌が増えます。
      ☆視床下部オレキシンぬく
 幸福度の高い人ほど、死亡リスクが低い。脳内のセロトニン不足は、不安神経症うつ病の原因になるとされています。一方、ヒトが「他人との結びつき」、「幸福感」を感じるとき、脳内にはセロトニンが分泌されているのです。

   自己実現の欲求 マズロー欲求段階説
 1.生理的欲求
   生命維持のための食事・睡眠・排泄など。ほかの動物は基本的にこのレベルにとどまる。
 2.安全の欲求
   身体の安全や経済的安定性、健康や生活水準などの安定性、一般の大人はこのレベルもクリアしている。
 3・所属と愛の欲求
   誰かに愛されている、認められている、どこかに所属しているという感覚が満たされないと孤独を感じ、社会的不安や鬱状態になる原因となる。
 4.承認(尊重)の欲求
   所属する集団から価値ある存在と認められ尊重される欲求。尊重には、?他者からの尊敬、地位、名声、利権、注目などを求める。?事故尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性などを求めるものがある。妨害されると、劣等感や無力感などの感情が生じる
 5.自己実現の欲求

   1〜4がすべて満たされた上で、自分の持つ能力・可能性が十分に発揮され具現化する、つまり自分が理想とする姿になるという欲求。