「余命3カ月」のウソ 95%

近藤 誠

僕が余命宣告しない理由

 世間には「がんは放っておくとみるみる大きくなり、全身に転移して、ひどい痛みにうめきながら死に至る」という強い思い込みがあります。

だから「がん」と言われると「早く切らねば」とあせり、余命宣告に震え上がって、「命が延びるなら、なんでもやりますー」と、医者に命を預けてしまう、医者の思うツボです。

 ひとつ、覚えておいてほしいのは「痛い、苦しい、食べられない」などの自覚症状がないのに、会社の健診や人間ドッグでみつかったがんはほとんど「もどき」です。

医者が、余命を短く言う理由

 ひとつには、患者さんが万一早く亡くなられた場合に、家族などからとがめられないように、つまりリスクヘッジのきために、最悪の場合を想定して伝えるから。

欧米の常識は、抗がん剤=毒

死も副作用のうち

百害あって一利なしのがん健診

早期発見は「患者を呼ぼう」医学

日本でだけ盛んながん健診

実は原発事故よりこわい、医療被ばく

 実はレントゲン、CT(コンピュータ断層撮影)検査などによる「医療被ばく」のほうが、よほど危険なのです。

CTスキャンの被ばく線量は、レントゲンの200〜300倍!

メタボ健診は寿命を縮める