最低賃金が最低過ぎる超大国アメリカ
オバマ米大統領が国民約50万人に昇給のプレゼントを約束した。
先月末に行った一般教書演説で、小浜は連邦政府の契約職員の最低賃金を現行の時給7・25ドルから約40%増の10・10ドルに引き上げると表明。
さらに、全米の最低賃金も同じレベルまで引き上げるよう議会に要請している。
何とも寛大な方針に聞こえるが、遅過ぎるという見方もあるだろう。
OECD(経済協力開発機構)の最低賃金ランキングによれば、アメリカは現在11位。
時給10・10ドルに引き上げたとしても8位止まりで、上位10カ国の平均を下回ることになる。
現在の1位はオーストラリアの時給15・75ドル、以下ルクセンブルク(14・21ドル)、フランス(12・55ドル)、アイルランド(12・03ドル)、ベルギー(11・92ドル)、オランダ(11・38ドル)、ニュージーランド(10・22ドル)と続く。