プラズマ宇宙論の驚異の世界

             【プラズマとは何か】
  中学校では「固体・液体・気体を物質の3態という」と習うが、実際には4つの形があり、4つ目がプラズマ。プラズマには立派な日本語があり、「電離ガス」「電離気体」という。

 プラズマは気体でも液体でも固体でもないローソクの炎、ネオンサイン、オーロラ、太陽もプラズマ宇宙の99.9%以上はプラズマが占める

    【プラズマはどのようにして作られるか】

  1個の原子の中心には陽子と中性子という2種類の粒子が結合した原子核があり、その周りを電子が回っている原子核はプラス、電子はマイナスの電荷を持ち、互いに引き合っており、

 ばらばらにならずに中性を保つ高温にさらされると電子は原子核をまわる軌道から飛び出すある物質を作っている原子がすべてこのような状態になると、

 一部あるいは全ての電子を失った原子の群れ(イオン)と、原子から飛び出した自由電子の群れの、2つのグループができるこうして中性だった原子が消滅し、
 プラスの電気を持ったイオンと、マイナスの電気を持った電子が混じり合ったガス体ができるこれがプラズマの正体。

             【プラズマの性質】

  プラズマが持っている電気的性質により、プラズマどうしが接近すると、互いに押しのけるように反発するある場所やある状態にじっとしておれず、たえず動き回り、最後には消滅するプラズマ宇宙論は、ビッグバン宇宙論がやっているような、宇宙での重力の働きだけをもとにして想像した宇宙誕生の姿は主張しない。

  もしプラズマ宇宙論がビッグバン宇宙論よりも正しく宇宙の姿を予言し、説明しているのだとしたら(まだ断定できないものの、その可能性は小さくない)、必ず、21世紀の宇宙論の、そして科学理論の主役になってゆく宿命を背負っているのである。