雇用なき世界の到来

朝倉氏 フーチ 85%
未来の経済問題は雇用を創出することだ」―クリントン政権後半期に財務長官を務めたサマーズ氏はこう指摘しています。サマーズ氏によれば、未来の製造業にはもう雇用を吸収する力はなくなるというのです。そして、未来の政治的な一番大きな課題も「いかに人々の雇用を作っていくかという問題になっていくだろう」と言うのです。

農業技術発展の歴史と雇用

 農業という産業においては生産性を劇的に上げたことが、雇用の喪失を招いてしまったのです。産業構造の変化、「農業から製造業へ」という自然な産業の発展段階があり、人の流れや職業もその段階に応じて変わっていきました。

    超速の技術進歩に追いつけない雇用

 ロボット技術の驚くべき発展や3Dプリンター技術の発展によって、人間の雇用が必要なくなってくる時代の到来です。
もちろん新しい雇用も生まれてはいるのですが、細菌は圧倒的に失われる雇用の方が生まれてくる雇用よりも大きいというのです。多くの仕事はこれから機械に置き換わり、特に中産階級が劇的に仕事を失っていくことになると予想しています。
あらゆる職種に影響が及ぶ

 時代の劇的な変化、生産性の劇的な向上が、多くの人の職を奪うことになるのです。まさにコンピューター技術の発展、ロボットの発展によって人々は雇用を奪われてしまうわけです。

       未来社会の雇用とは?

 こうした「機械との競争」に勝てない人間は自然に職を奪われ、失業することになってしまうわけです。かように現在は技術発展のスピードが速すぎるのです。ロボットができて便利にはなるのですが、耕運機ができて便利になったのと同じで、今度は人間社会に職がなくなっていくわけです。今でも事務機などはコンピューターに置き換えられて仕事が劇的に減っています。

 さらに今後は医者や弁護士のような高度な知識や技術を持つ職業さえもコンピュータープログラムの活用によって職を奪われる時代が来ると警告されているのです。

日本株は強い

 米国経済は極めて順調な過程にあり、懸念する必要はありません。日本株は堅調な動きを続けると思っています。というのも、日本株は下値が絶対的に堅い、というコンセンサスがあるからです。秋にはGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)による株式購入枠の拡大が正式発表になると思われます。