多剤耐性遺伝子国内初検出

ほとんどの抗生物質効かなくなる「GES―5」と呼ばれるタイプの「多剤耐性遺伝子」が国内で初めて大阪府内の複数の患者から検出されたことが分かりました。

専門家は、早期発見のための検査態勢を早急に整える必要があるとしています。

これは、大阪府立公衆衛生研究所がことし1月に明らかになった府内の病院での院内感染の患者11人を詳しく調べた結果、分かったものです。

患者はいずれも緑のう菌と呼ばれる細菌地感染していて、菌からは、ほとんどの抗生物質が効かなくなる「GES―5」と呼ばれる多剤耐性遺伝子が国内で初めて検出されたということです。

「GES―5」は、院内感染の原因となるさまざまな細菌に入り込み、抗生物質に強い耐性を示す「多剤耐性菌」に変化させる力がある遺伝子でここ数年、ヨーロッパや南米で頻繁に院内感染のケースが報告去れ、各国の専門機関が警戒を呼びかけていました。

「GES―5」と同じようにほとんどの抗生物質が効かなくなる多剤耐性遺伝子は、国内ではこれまでに5種類が確認され、検査態勢が整えられています。

耐性菌に詳しい名古屋大学の荒川親教授は「国内のほかの病院でもすでに広がっている可能性もある。早期に院内感染に気づき対策を取れるよう各地の衛星研究所などで検査態勢を早急に整えるべきだ」と指摘しています。

☆ 時空研はGES―5を抜きまくればよい。