首相官邸と東電が「進駐軍」に

占領された日

 国家の「主権」は、国としての独立性や国民・領土への統治権を担保する。3年半前に起きた福島第一原発事故の直後、その主権が一時失われた状態が生じた。官邸や東京電力本店にできた政府と東電の統合本部にアメリカの政府関係者が常駐し、日本政府に指示を出していたのである。

 アメリカの「アドバイザー」が官邸に常駐していたことをスクープ。
そこでは官邸事務方の証言として「その人物は米原子力規制委員会(NRC)」である。ルース大使に押し切られた官邸「NRCメンバー常駐」。
京電力の統合本部に置かれた「NRCの部屋」。アメリカがこだわった「水棺」アドバイスの結末。