2015年〜世界の真実?

長谷川 啓太郎氏
フーチ 80%
     中国の崩壊に着々と備えるアメリ

 中国の自壊と内乱を想定し、準備を整えているのがアメリカである。アメリカが中国の「変調」を察知したのは、2011年1月のことだ。ゲーツ国防長官(当時)が北京で胡錦濤と会った。
その日は中央テレビが中国空軍の開発したステルス型戦闘機「殲20」のテストフライトを実況中継した。

胡錦濤は中央軍事委員会の首席だから、当然、ゲーツはその話題を振った。しかし、話が通じない。

そこで初めて中国空軍は中央軍事委員会主席の了承も指示も待つことなく、勝手にステルス型戦闘機のテストフライトの実況中継をやらせたことがわかった。

 ワシントンへ帰ったゲーツは「中国共産党の指揮下にあるはずの人民解放軍が、共産党トップのコントロールから外れている」

文民統制が崩壊している」とオバマ大統領に報告し、オバマは第七艦隊の増強を図った。休止していた原子力空母ロナルド・レーガンを二ヵ月かけて再稼働させ、3月9日にロナルド・レーガンがサンディエゴを出航する。

第七艦隊にとって二隻目の原子力空母となるロナルド・レーガンが太平洋を航行中に東日本大震災が起き、震災から3日後の14日、三陸沖に着いた。
そして、アメリカの「トモダチ作戦」で中心的な役割を担うのだが、この段階では「共産党指導部が戦略的な判断で戦争を始めるのではなく、個々の部隊が勝手に始める危険性がある。
それを抑止するために強大な戦力を極東に置く」という目的だった。

 日本の集団的自衛権も中国の崩壊を念頭に置いたもの。シャドーバンキング問題を使って習近平は軍を抑え込んだ。中国から北朝鮮に入る物資が減っている。日本人拉致問題は早い時期に解決する。

少し持ちなおしたEU経済だが、フランスは厳しい。強いマルクを捨てて身軽になったドイツ。ロシアはEUと対立しているようだが、ドイツとは連携している。ロシアは本音ではアメリカの投資に期待している。

経済統制は緩やかでもじわじわ効いてくる。新興国の時代は終わった。イスラム世界の対立構造は解消しない。