なぜ、仕事で100点を目指そうとするのか

「よし、これで完壁!」


 私たちは、ひと仕事終えると、ついこんな言葉を口にすることが多い。本人としては、満足のいく仕事ができたからこういうのだろうが、これは言葉のアヤというもので、仕事に「完壁」や「一〇〇点満点」ということはまずありえない。そのことは本人も重々承知のはずだ。では、じっさいは「九〇点」くらいかといえば、それもまだ甘い。せいぜい「八五点」というところだと私は思う。

 フーチ探査結果
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 では、かりに「八五点」だとした場合、もうひとがんばりして「九〇点」や「九五点」を目指すべきか?

 その必要はさらさらない。八五点とれたことにじゅうぶん満足して、さっさとつぎの仕事に移るのが「頭のいい人」のやり方である。