逆オイルショック
朝倉氏 フーチ 90%
中国の発展とともに成長した資源国
資源国はその後10年足らずの間に、中国の発展と軌を一にするかのごとく爆発的な経済成長を達成しました。ブラジルの一人あたりのGDPは11000ドルへ10年で約5.5倍へ、ロシアは13000ドルと約6.5倍へ、南アフリカも7000ドルと約3.5倍へと急成長していきました。
資源国が抱える危機
資源に頼り切った経済体質で産業が空洞化しているところに、今回のような恒常的な資源価格の低迷という危機がやってきたのですから、事態は深刻です。
深刻さを増すロシアの窮状
ロシアの株式市場であるRTS値は965ポイントと、年初から33%の下げとなっています。
世界的に株価はどの国でも上昇中ですから、完全に世界の潮流から外れているわけで、ロシア経済の先行きは予断を許しません。
原油安がもたらす対立の火種
本当に国民が食えなくなってくると、為政者側もさらに対立をあおるようになっていくのです。結果的に、どのような事態にまで対立が激化していくかわかりません。
もちろん、ロシアと欧米の対立も激化してくことでしょう。新原油秩序の到来は、従来の世界のパワーバランスを大きく変化させることでしょう。
師走相場は大きい
日本もユーロ圏も中国も金融緩和は続ける傾向で、この傾向は簡単には収まりません。マネーの大規模な供給もさらに拡大されていきます。株式市場は世間が予想している以上に、大きく上昇していくはずです。