風邪をひきやすいかどうか?

大切なのは線毛の元気さ

私たちの体の中にウイルスや細菌が侵入したとき、細胞内へ侵入するのを防いでくれる大切な防御システムが、線毛細胞です。
線毛細胞は、鼻や喉だけでなく、肺に至る気管支の内側にびっしりと生えています。

線毛細胞が元気なときは、体内に侵入したウイルスを粘液でくるみ、痰(たん)として体外へ出したり、胃の中へ運んで胃液で殺したりすることで、体をウイルスから守ってくれます。ところが、線毛細胞の動きが鈍くなると、ウイルスが線毛の下にある細胞内へ侵入し、一気に増殖してしまうのです。

線毛細胞の活動が弱まる原因は乾燥です。実際、湿度15%の部屋の中に2時間いた人の線毛を調べると、活動が弱まっていました。ところが、同じ室内にいた別の人は、線毛が元気に活動していたのです。このような差が出た理由は、なんと、「水を飲んだ」かどうか、たったそれだけ!です

冬は夏に比べて、喉の渇きを感じにくくなるため、水分をとらなくなりがちです。線毛を元気にするには、1日あたり2.5リットルの水分補給が理想です。

3度の食事で1リットルの水分をとれるので、1.5リットル分の水を飲む必要があります。