陰謀論を考えてみる

舩井 勝仁氏

脱資本主義の世界。結論から言うと、中央銀行制度をやめて政府が金融機能を直接受け持つ政府紙幣の発行と、福祉制度を国民一人当たり最低限の生活を送るのに必要な額の現金を無条件で定期的に政府から支給する制度、すなわちベーシック・インカムにまとめてしまうこと、それからいまのように貯蓄や投資、投機に使えない地域通貨の導入の3本柱の政策を取ることを提言させていただいています。

安部芳裕さんや佐々木重人さんの意見は、「政府に金融政策を任せると何をするのかわからないので、それをコントロールする役割を中央銀行が果たしている。だから、中央銀行は政府から独立して運営させなければならない」という、いまの金融制度の根本的な理解こそが間違いであり、中央銀行制度はロスチャイルド家が作り上げた金融宴頭勢力を利するための制度であり、これが世界中の国に導入されてからみんなが不幸になったというものです。

銀行制度の根本になっている中央銀行制度を作り、一般の人たちから搾取をする体制を何百年単位の策略で作り上げたのがロスチャイルド家だというのが安部さんの主張です。

私はその意見には大きく賛成です。ロスチャイルド家やロックフェアー家がいまの世界経済の運営の中心になっていて、実はアメリカの大統領や日本の首相、あるいは中国人の人民解放軍の人事まで彼らが決めているということについても、あながち否定できない確からしさがあるとも感じているのです。