魚を食べたら、じんましんが…

ヒスタミンによる食中毒
 魚を食べたら、顔が赤くなり、じんましんが出たことはありませんか?食物アレルギーでなければ、それはヒスタミンという化学物質による食中毒かもしれません。
どんな食品で起きているの?
原因となる食品は、ヒスチジンというアミノ酸が多く含まれる赤身魚とその加工品がほとんどです。平成12年から平成20年までに都内で起こった事例では、カジキマグロが原因となった事例が最も多く、ブリ、マグロがそれに続いています。海外では鶏肉、ハム、チェダーチーズが原因となったこともあります。
なぜ赤身魚が原因になるの?
赤身魚(マグロ、ブリ、サンマ、サバ、イワシ等)に多く含まれるヒスチジンは、ヒスタミン産生菌が産生する酵素の働きで、ヒスタミンになります。ヒスタミンとして100ミリグラム以上食べると、食中毒を発症するとされています。ヒスタミン産生菌の中には、海水中に存在して漁獲時にすでに魚に付着している可能性があるものがあります。
アレルギー体質だと、ヒスタミンの食中毒に
なりやすいの?
ヒスタミンによる食中毒もアレルギーと同じような症状が出ますが、食品中にできたヒスタミンを食べたことが原因なので、アレルギー体質とは関係ありません。誰にでも起こる可能性があります。