大波乱? 終わり

長谷川 慶太郎氏
フーチ 75%
 LEDを使った穀物工場が日本と世界の農業を大変革していく。

 植物工場といえば従来は太陽光の利用が中心だったが、LEDの導入も進んでいる。たとえば2009年にLEDを使った植物工場事業に参入した昭和電工はこれまでに福島県沖縄県など約20件について自社のLED植物工場システムを販売した。

今のところ、LEDの植物工場で栽培されているのは主にトマト、イチゴなど野菜・果実なのだが、今後、コストの低い大出力のLEDが開発されればそれを活用した穀物工場も実現できるに違いない。

 国際的に日本の農産物価格は高いのだが、その最大の理由は日本の農業の体質および農法が古いからだ。農業の技術革新を邪魔しているのは何といっても農協である。その妨害をはね除けてLEDによる新技術を導入して農業改革を行なうことができれば、日本の農業の将来性は無限に広がっていくだろう。

当然、日本の農産物価格も下がって国際競争力も強くなって、自ずと日本の農産物市場は世界に開放されていく。

  IT革命をしのぐシェール革命のインパク
 好調なアメリカ経済が失業率・株価・個人消費支出に表れている。製造業のアメリカ回帰の設備投資が金融機関への資金需要を生む。アメリカの株価は利上げで、一時的には下がってもすぐに持ち直す。

      格差の拡大と混乱する外交

 現状でもアメリカのインフラの痛み方はひどく、早急にインフラ設備への投資を実施すべきだという声も強くなってきた。ところが、それを阻んでいるのが大統領のオバマが導入した医療保険制度、いわゆるオバマケアだ。インフラ整備に資金を投じればアメリカ経済の回復を促進するばかりか、車で渡っている橋が落ちるようなこともなくなる。

     ギリシャは端でユーロ追放!?
 総選挙に追い込まれたギリシャのユーロ圏追放もありうる。独裁者スターリンをめざす習近平の時代錯誤。バブルが弾けて落ち込んだ中国経済の統計など全然信用できない。

 公害を止めればホームレスになり、放置すれば病気になる中国国民。アリババにならって中国の有望な企業がアメリカへ逃げ出していく。民主化ではなく共産党内の権力闘争のための法治強化の方針。北朝鮮の突然の崩壊を何より恐れるアメリカ・韓国・日本。