エネルギー・マネー戦争?

増田 俊男氏
フーチ 80%
    ドル叩きの中露とアメリカの反撃
 2014年7月15日がアメリカのドル世界一極支配終焉の記念日になるだろう。プーチン大統領が総会に先駆けて主張したように、加盟国のブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカとオブザーバー参加国の中南米諸国は「ドル基軸の終焉」を強く求めた。中南米を含む世界の人口の大半、GDPの40%がドル基軸に反対したことはドルとアメリカ主導の世界が変わろうとしていることに他ならない。
 ドルを急落させるか、金利(10年物国債利回り)を急上昇させるか市場を見て決めるそうだが、いずれにしても暴落の計画に変わりはない。ニューヨーク株式市場が毎日高値を更新し、ドル高が進行しているのは世界の資金が(アメリカに奪われるために)アメリカに集中している証拠である。
 破たんしそうになったアメリカの金融機関を日本に救済させるという計画なのである。日本が外貨準備をはたいて、さらに円を増刷して、日本が陥るインフレ・スパイラルの犠牲のもとにアメリカの金融機関を救わそうという計画である。
 欧州先進国がアメリカの反対を押し切ってAIIBに参加したのはユーロを将来人民元に救済してもらうためである。イギリスを始めドイツなど比較的経済力と競争力が強い国は昨晩ユーロから撤退するだろう。ここで注目すべきはそれぞれの中央銀行の設立にはロスチャイルド家が関わっていた事実である。
 FRB保管金保有量である公称8130トンの金塊の内少なくとも6000トンはロスチャイルドに渡っているだろうと言う人もいる。金貸しにとって担保が無くなったら最早お客ではなく御用ずみ。
 ロスチャイルドは今アメリカを引き揚げ中国へ移ろうとしている。ロスチャイルド傘下の中央銀行を持つ英国、フランス、イタリア、ドイツが中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)にこぞって参加したことが如実に事実を表している。