血圧測定

「毎回特に意識していない」、「自分で左側(右側)と決めている」など様々かと思うが、血圧は片方の腕ではなく、両方の腕で測ることをお勧めしたい。というのも、血圧の左右差が大きい場合、その背景には動脈硬化性病変が隠れていることがあるからだ。

この左右差に関しては、2012年にも医学雑誌ランセットに掲載があり、血圧が左右で15mmhg以上差がある場合、血管疾患、既存の脳血管・心疾患死亡率などの増加と関連すると報告しているのだ。

 なぜ血圧は左右の腕で差があるのか

一般に右腕の方が5〜10mmhg高いとされています。これは、右の鎖骨下動脈の方が左のそれより大動脈から近位で分岐するという解剖的な影響の為、一般に右側が高くなります。

また、病気として左右差が出る多くの場合は、低い腕側の血管と心臓の間に血管狭窄があるためです。具体的な病名としては、動脈硬化や大動脈炎による鎖骨下動脈閉塞、先天性の大動脈縮窄症、心房細動に合併した血栓による動脈塞栓症などです。