骨粗鬆症

「血管に骨ができていた!」
50代、60代の女性10人で骨密度の検査をしたところ、骨粗しょう症の方が1人、予備軍が2人見つかりました。しかも、骨粗しょう症の方のX線写真を見ると、なんと動脈にカルシウムがたまっていました。心臓の専門家に尋ねると「血管に骨ができていてる」といいます。

血管にできた骨
血管に骨ができることは「血管の石灰化」と呼ばれています。この現象は血管の中にカルシウムが付着するというもので、動脈硬化の人によく見られます。X線やCTを使った撮影や、エコーなどの検査で調べられます。
骨のカルシウムが足りないのに、血管のカルシウムが付着するこの現象は「カルシウム・パラドックス」と呼ばれ、大規模な調査でも確認されています。
なぜ、骨にあるはずのカルシウムが血管で発見されるのでしょうか?
その理由は、血管細胞、骨芽細胞、破骨細胞の3つのうちのどれかにあります。

破骨細胞のお仕事」
血液中のカルシウムは、食後しばらくすると減ってしまいます。そのため、破骨細胞は骨を壊してカルシウムを血液に加えます。逆に余裕のあるときは、骨芽細胞が骨に蓄えます。骨はカルシウムの貯蔵庫なのです。

私たちが食べたカルシウムは腸から吸収されます。ところが、年をとると吸収率が下がってしまうため、カルシウムだけをとっていても不足しやすくなるのです。しかし、291人の女性の骨密度と食習慣の関係を調査した研究者が、骨に良い食材の組み合わせを見つけました。

腸の絨毛細胞にEg入れ、ウィルス細菌、化学物質 ぬく。