地頭力を鍛える

細谷 功氏
 インターネット情報への過度の依存は三つの意味での危険をはらんでいる。

第一は、素人参加型の情報源であるゆえ、鮮度が高い反面で精度に疑いが残るということ、
第二はITや通信技術をはじめとした技術革新等、環境変化が激しく速くなってきたために陳腐化が激しくなってきていること、そして最後に情報への過度の依存が思考停止を招く可能性があることである。

「頭のよさ」は三種類。

第一は記憶力がよく何でも知っている「物知り」の人である。

第二は、対人感性が高くて人の気持ちを瞬時に察知して行動できる、「機転が利く」あるいは「気が回る」タイプの人である。
そして最後のタイプが数字の問題やパズルを解くのが得意な「考える力」の強いタイプで、これを「地頭がいい」タイプと定義する

言い換えるとあらゆる問題解決をする上での基本となる考える力が地頭力といってもよい。

「結論から考える」仮説思考力。「全体から考える」フレームワーク思考力。「単純に考える」抽象化思考力。