不眠が起きる理由は3つ

・不眠はどうして起きるのでしょうか。

 1つめは、「脳の過覚醒」、交感神経が優位に立つ状態が続くことです。心配事があるとか、眠ることに不安を抱くとか様々です。眠れなかったらどうしようとか、早く寝なければいけないとか、明日はゴルフだから早く寝ようなどと考えることによって、脳が「不安」「緊張」「抑うつ」の状態になります。こうなると脳は過覚醒を続けてしまうので、不眠になってしまいます。

・2つめの理由は何ですか。
2つめは、「睡眠覚醒リズムの乱れ」です。不規則な生活を送っていたり、昼夜逆転の生活をしていたり、交代勤務で働いていたり、あとは時差ぼけなどで、睡眠のリズムが乱れてしまった場合ですね。体内時計が正常に機能しなくなったときです。

・3つめはどういう理由でしょうか。

3つめは「生活習慣の乱れ」です。お昼寝のし過ぎなどです。お年寄りに多いのですが、昼間にずーっと横になってウトウトしていると、日中の活動が低下します。恒常性維持機能といって、起きて活動している時間が長ければ長いほど、体内に睡眠物質が溜まってきて、夜に眠ることができるようになるのです。

誰でも経験があると思いますが、徹夜をすると眠くなるのは、恒常性維持機能によって睡眠物質が溜まるからです。午後から長く横になってウトウトすると、恒常性維持機能が阻害されて、睡眠物質が溜まりきらない。そして眠れない。