ジカウイルス感染症

ジカウイルス感染症は、ジカウイルスを持った蚊(ネッタイシマカヒトスジシマカ)に刺されることによって生じる感染症です。2015年からブラジルを中心に中南米で流行が拡大しています。

            症状
潜伏期は2〜12日(多くは2〜7日)とされています。症状は軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、結膜炎、疲労感、倦怠感などです。血小板減少などが認められることもありますが、一般的に他の蚊媒介感染症であるデング熱チクングニア熱より軽症といわれています。また、症状の出ない感染が感染者の約8割を占めるとされています。

ジカウイルス病流行時と同時期にギラン・バレー症候群の症例数の増加が報告されています。また、妊娠中のジカウイルス感染と胎児の小頭症に関連がみられるとの報告もあるため、現在、小頭症や神経障害とジカウイルスの関連について調査が行われています。