オレキシン受容体拮抗薬

オレキシンの働きを弱める薬)
覚醒を維持するオレキシンの働きを抑えて眠りに導く「オレキシン」は、起きている状態を保ち、安定化させる(覚醒を維持する)脳内の物質です。

オレキシン受容体拮抗薬は、その「オレキシン」の働きを弱めることによって眠りを促す、新しいタイプのお薬です。脳の覚醒に関わるシステムを抑制することによって、脳の状態が覚醒から睡眠に切り替わることを助け、自然な眠りへと導きます。
              オレキシンとは
視床下部ニューロンから産生される神経ペプチド
・睡眠・覚醒の調節(特に覚醒状態の維持)に重要な働きをして
 いる
動物実験ではオレキシンを脳室内に投与すると摂食行動が増大する作用があることなどから、当初は摂食行動を制御するペプチドとして注目された。その後、睡眠障害の一つである「ナルコレプシー」の病態に深く関与していることが明らかとなり、睡眠・覚醒制御におけるオレキシンの役割が注目されている

オレキシンの発見で前進する不眠治療
日中の覚醒を維持することができず、場所や時間を問わず突然眠くなるナルコレプシーという病気があります。130年前に見つかった古い病気で長年その原因はナゾでしたが、ナルコレプシーの原因はオレキシンの不足にあったのです。
逆に眠れなくなる不眠では、オレキシンが覚醒のスイッチを押し続けている状態が起こっています。オレキシンを捉えて作用を発揮させる受容体をブロックしてやれば、オレキシンによる不眠が解消できるはず。
昼間の眠気 -睡眠時無呼吸症候群ナルコレプシーなどの過眠症は治療が必要。日中の病的な眠気(過眠)。

特発性過眠症

特発性過眠症の場合は、日中に長い時間(1〜4時間)眠ってしまいます。ナルコレプシーの居眠りは10〜20分で終わるので、これは明確な違いと言えます。

反復性過眠症
反復性過眠症は、1日16〜18時間も眠るという睡眠障害です。
 過眠を引き起こす病気

 ・睡眠時無呼吸症候群 ・ナルコレプシー

☆脳之オレキシンにEg入れまくる