〔手記「阪神大震災を経験して」〕・・・時空研浄化とスピンでの浄化・火山灰他

 私の実家は、神戸市東灘区にあります。阪神大震災では、震度7の激震地区で、まさに活断層の上、多くの民家や木造住宅や店舗が全壊または一部倒壊の被害に遇いました。近所がほとんど倒壊状態にありながら、わが家が無傷であったことは、「高次元」と無関係でなかったことを今あらためて感じております。

 私が、先生の高次元ノウハウ研修会に参加するようになって、約三カ月経過した昨年十二月のある日、フーチの練習を兼ねて家の地場をはかってみました。どの場所の地場が悪いかを探査しますと、特に一階の数カ所が大きく左廻りしたのと、妹(三女)の部屋で異常な廻り方をしたのが気になり、さっそく真剣に浄霊をはじめました。その日から家や家族全員の浄霊が習慣になるのですが,その日の日付(十二月十七日)をノートに記しておきました。それがちょうど地震の一カ月前であったとは、あとで見て驚いたのは言うまでもありません。(スピンでの浄化・火山灰他)
 地震の揺れは大阪でもかなりのものでしたが、神戸の被害状況が明るみになるにつれ、そして、火事が次々と広がる様子がテレビに映し出されると、私は実家に電話をするより先に(もちろん電話は不通)、フーチで家族の安否を確認しました。幸い、家も家族も無事のようでした。ただ、フーチによれば妹(三女)が家に居ないらしい。後で聞くと、その時、生き埋めになっている近所の人々の救助にあたっていたそうです。
 その日、関西では交通は完全にストップしていましたので、水や食糧を調達して自転車で神戸へ向かいました。兵庫県に入ると国道はパニックでした。何度か悲しい光景に直面し、涙しながら進むこともしばしば。あちらこちらで、火の手があがっていましたが、神戸の方にひときわ炎が高くあがっているのが気になりました。実家は、火事の現場から道を二つ隔てていましたが、消防も水も無い状態でしたから、夜にやっと鎮火した後も、数日間予断を許さない状態でありました。あとで私は、高次元的処理として、住所を書いて浄霊し、メビウスの輪(結界の一種、下巻参照)で囲んでおきました。

 大阪の家を出発してから約四時間半、路地も倒壊家屋で分断され、様変りした町の中に我が家の被害は、一階の本棚が倒れ、食器が割れ小物類が散乱しましたが、建物には何の損傷もありません。二階はグランドピアノが大移動して、壁に追突した程度で済みました。驚いたことに一階のテーブルの上に置いてあった調味料や箸入れ、食器類がビクともせずそのままだったそうです。そこは、私がノートの見取図の上で集中的に浄霊した場所でした。

 ところで、この家は木造二階建で六年前に新築されました。その時に地下に耐震処理を施したことも幸いしておりますので、地面の揺れが建物に影響しにくく、北隣の私の生家は筑後三十五年以上でありながら無事、西側は大きな公園に面していますので建物はありませんが、道を隔てた家は全壊でした。その隣近所一帯は、約二十軒全壊しております。また、道を隔てて北側の一角も住める家は一軒もなく、更にその北は火事でほとんど焼失しました。というわけで、今でも、夜には人の住まないゴーストタウンです。

 とにかく被害が無かったお蔭で、実家は地震直後から、たくさん人が助けを求めてやってきました。神戸のほとんどの電話回線が不通でありながら、不思議と我が家の電話だけがよく通じるので、電話を借りに来る人でいっぱい。多くの人々が寝泊まりし、見ず知らずの人が食事をしにやってきます。ちいさな家は、さながら公民館のようで、お互い助け合って生活しています。今はボランティアの人たちの宿泊場所になっています。母は「家がつぶれなかったお蔭で、たくさんの人をお世話できてよかった」と言っています。ちなみに、地震後、この家はますます地場が良くなり、何もかも感謝の毎日であります。

 私が高次元研修会に参加するようになって、家族それぞれに、他にもいろいろな「良いこと」がありました。それから、フーチが使えるということは、いたずらに不安や恐怖にさいなまれることなく、精神安定のために大変役にたちました。ただ、まだ初心者である私の失敗談としてこんな事がありました。十八日に非難勧告が出て、家族が学校に非難したと聞き、電気の無い真っ暗な校舎の隅から隅まで探したのですが、私は結局、家族を見つけ出すことができませんでした。いざフーチで、と思いきや、持っていたはずの振子が見あたりません。このとき「一人でやるIF―テスト」を修得していなかった事が、悔やまれてなりませんでした。しかしその後、大阪への帰り道、数百メートル行った先の雑踏で、母とバッタリと出会うことができました。

 神様は、この地震にも耐えられるよにと、駆け足で高次元の勉強を私にさせるため、ご苦労だったことでしょう。本当に、教えられることの多い毎日、感謝であります。