今起きている想定外の本質?

終わり
藤原 直哉氏 参照

良い方法は、破綻と混乱に自らが図らずも巻き込まれてしまった時に、よく悟るということです。
☆今の現実に素直に全力

市場原理と戦争経済の終わり

リーマンショックの大衝撃

実は今回の本当の終わりの始まりは、今から40年ほど前の石油危機の頃、それまでの福祉国家、産業国家が行き詰ったところから始まりました。

そこで生まれたのが、市場原理を根幹にした新自由主義と、先制攻撃による戦争を根幹にした新保守主義です。

この2つの潮流こそ上述の共食い型狩猟社会の典型なのですが、それが両方同時に崩壊の時を迎えています。金融のルールが変わる。パナマ文書の衝撃など。

これは、国家を超越した国際金融市場そのものを壊す働きをしていて、今やおカネはどこでも国家の管理下に置かざるを得ない。国家を超越して投資家や金融機関が自由におカネを動かせる時代は終わったということを意味しています。これもまた市場原理の終焉です。

911事件の秘密が公開される

それから戦争経済の終わりです。今年は米国大統領選挙ですが、今年で任期が切れるオバマ大統領は、2001年に起きた911事件の政府公式報告書に含まれる28ページの機密部分の公開に踏み切ろうとしています。

じつは911事件は米国の新保守主義勢力(よくネオコンと言われる)による自作自演のでっち上げ事件で、そこにはサウジアラビアをはじめとしたいくつかの国が関与していたのです。すでに機密の一部は漏れ出していて、ハイジャック犯のうち15人は米国情報機関CIAのエージェントだったのです。

これはまさにこの15年間の米国の対イスラム戦争が自分たちの嘘で始めたインチキだったことを自ら認めて公表するという意味であり、先制攻撃で人の国を一方的に倒して占領して利益を得るというとんでもない連中を根こそぎ追放することを米国が国家理性として決めたということなのです。

世界のパラダイムが変わる

こうして世界はまさに瞬く間に新自由主義新保守主義からの決別が進み、この2つのパラダイムの上に乗った政治、金融、経済、外交、軍事は日々遠い過去のものになりつつあります。

既に始まっている新しい世の中

まさに目立たないところから新しい世の中が始まっているのです。

もうここまで来れば日本の新しい流れが確固たる新時代の構造になっていくことは疑いのないことだと思います。政治経済の破綻や天変地異が起きれば起きるほど時代のバトンタッチは加速するでしょう。

困難の中に未来が明確に開けてくる、それが今という時代です。ぜひ大きな視点を大事にしてこの時代を積極的に生きていただきたい、そして一人でも多くの人が一日でも早く、新しい時代の建設の主役になってほしいと思っていま