LPS
・マクロファージは、体の外から浸入する、細菌やウイルス等の異物(病原体)や、体内に生じる変異したたんぱく質や酸化したコレステロール、ガン細胞を食べ尽くす作業をしていて、貪食細胞(どんしょく)とよばれている。

・マクロファージの膜表面にLPSを迎える専用の受容体いわゆる、レセプター(略してTLR)が、別の例えだと、鍵と鍵穴の関係、驚く事に、わずかな量のLPSをキャッチ出来る、(5pg/ml)「1pg(ピコグラム)」は、1兆分の1gにあたる。

・少量の異物刺激物を受けると、プライミング(臨戦態勢)になり、効率よく排除する、LPSがマクロファージをプライミングする力は、1000〜一万倍ある。マクロファージには、ストレスが天敵で、ストレスに反応し、力がどんどん弱まる事が解っている。
・腸菅は、最大の免疫臓器であり、健全な腸内フローラには、LPSも豊富であり、植物に共生している菌由来のLPSは、様々な野菜、果物、穀物、土に関係する食べ物に付いている、それらを食べる事で、LPSを採取できる。

・アレルギーの要因の一つの獲得免疫には、ヘルパーT細胞による「細胞性免疫(Th1型)」と、抗体をつくる「体液性(Th2型)」のバランスが重要で、アレルギー疾患に陥ると、Th2型の出番が多くなりすぎて、不均等な状態に、このアンバランスがトラブルを発生させている、このバランスを水平状態にするために、LPSが元に戻す力がある。抗菌のし過ぎが、アレルギーを生んでいる様だ。

・色々な病の予防に、LPSが関わっている事を、この章で取り上げている、ガン、アルツハイマー、うつ、感染症、高血圧、糖尿病、高脂血症、骨こしょう症、をあげている。また、胃潰瘍、肝硬変、やけどの改善、手術の痛みに対する鎮痛効果がある。

・肌の主要3大成分(ヒアルロン酸・コラーゲン・エラスチン)のうち特に、ヒアルロン酸が加齢により、減少するが、ヒアルロン酸を補っても皮膚から吸収されないが、LPSを取り入れ、マクロファージを介して繊維芽細胞の増殖を促進する際に、ヒアルロン酸も促す働きをする。

・LPSは、植物共生細胞に付着している、精製された食品や、農薬の用いた土壌から採れた作物も少なくなる、ワカメ、コンブ、モズク、ヒジキ、海苔等の海藻類は多く含まれている。白米は、通常精米されるために、含有量は、少ないのだが、金芽米は、LPSも多く、その他に、ビタミンB1、食物繊維、マルトオリゴ糖が多く含まれる優秀なお米もある。また、発酵ライ麦パンもLPSが採れる、しかし、一般的なパン(イースト菌)では、摂取出来ない。また、漢方薬は、かなりLPSが含まれ、効果が有るのは、LPSの影響では、ないのか、また、青汁も、古くから、健康にいいと言われている食品には、LPSの効果ではないのか。更に、添加物や人工甘味量は、糖尿病の引き金になる恐れがある、また、LPSの効果を阻害すると指摘している。
・・・・LPSにエネルギー入れまくる。