HLAとは

 HLAとは「ヒト白血球抗原」と言い、親から子供に受け継がれる自他認識のマーカーです。HLAはヒトの腫瘍組織適合性複合体です。

ヒトMHCは第6染色体短腕の3400キロベース(340万の塩基対)におよぶ長大な領域に展開されていて、多数のよく似た相同遺伝子が点在し、遺伝子重複という進化の歴史の証拠を残しています。

HLAは基本的には「自他認識」のマーカー分子として機能していて、他人どうしの移植をすると拒絶反応が起こるもとになり組織適合性抗原と呼ばれる所以となっています。

   この膨大なHLA型はどうしてできた?

HLA多様性の進化

 個体の生存と種の保存にとって第一義的に重要な免疫の多様性は、Ig(免疫グロブリン)・TCR(T細胞リセプター)そしてMHCの多様性によって規定されています。

非常に多様な外界に対して、自己を維持する(生命現象の特徴のひとつが外界との区別です)には、非常に多様な対応を迫られます。

HLA340万の塩基対
生命現象の自己維持


肥満に関わる HLA
☆従って例えば 長寿に関るHLA
         脊髄管狭窄症に関るHLA
         記憶力減退に関るHLA
        むつかしい難病に関るHLA