寿命まで左右する!

驚異の「腸内フローラ」?  終わり

    腸は睡眠リズムにも影響を及ぼす

「腸内フローラ」のバランスは、よい睡眠も誘導します。睡眠に関するホルモンに「メラトニン」があります。メラトニンがしっかり分泌されていれば、睡眠の満足度が高まり、朝も気持ちよく起きられるようになります。加えて、メラトニンは抗酸化作用が強く、「若返りホルモン」とも呼ばれています。

メラトニンは脳内で分泌されるホルモンですが、材料となる前駆体は腸で作られます。つまり、腸内フローラがバランスよく存在しないと、メラトニンの脳内分泌量が減少することになります。

こうしたことから、メラトニンの合成には腸の健康がとても大事であることがわかります。腸が元気であれば、腸内フローラが豊かに保たれ、ビタミン群の合成力が高まります。その状態のときに、肉や魚、卵などのタンパク質が入ってくると、メラトニンの分泌量を増やせるのです。

メラトニンの前段階であるセロトニンは、人間の精神面に大きな影響を与える神経伝達物質で、心のバランスを整える作用があります。脳内セロトニン量が減少すると、「うつ病」になると言われています。

セロトニンの分泌量が増えれば、メラトニン量も多くなり、睡眠のリズムが整います。

反対にセロトニンの分泌量が減少すると不安感が高まり、不眠状態が強くなります。