時間の正体

 体感時間には、物理空間の体感時間と情報空間の体感時間があります。時間を感じているのは脳であっても、体という物理的な束縛があるので、物理空間においては体感時間を無限に拡張することは困難なのです。しかし、情報空間の体感時間、つまり脳の中だけで形成される時間感覚は、人によってまったく異なります。

NASAプログラマーは、情報空間において、普通の人の500倍の時間を生きている」ということができます。
 人間の脳には、大脳皮質だけでも140億ほど、脳幹などを含めた中枢神経全体になると1000億とも2000億ともいわれる神経細胞が存在しています。途方もない並列度をもっているのです。

だからこそ、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚といった五感や、さらには全身の内臓や筋肉の細胞を“並列的に”同時に動かし、生命を維持することができるのです。