加速するテクノロジー?

終わり
レイ・カーツワイル
+徳田 英幸氏
 人間性を変えてはならないと考える人がいることは理解しています。トマトひとつをとっても、自然のままでなくてはいけない、あらゆるものはあるがままにしておかなくてはいけない、という意見はよく聞かれます。しかしながら、テクノロジーの進化から得られる恩恵がますます圧倒的なものになり、進化のスピードがどんどん速くなっているなかで、新しい技術に抵抗しつづけることは非常にむずかしいと思います。携帯電話を使わない人は、おそらく携帯電話を日常を混乱させるだけの役に立たないものと考えているのだと思いますが、しかし今日、そういう人はきわめて少数になっています。
         2045年の特異点
 2045年には人間の知能の10億倍の能力をもった人工知能が登場し、人類とテクノロジーの関係が(特異点:人間の能力が根底から覆り変容するとき)に達するという。