世界変革?

ベンジャミン氏
フーチ 90%
  歴史的豹変に見舞われる欧米社会とその原因

 2017年、世界、特に欧米社会は敵視的な激変に見舞われる。2016年におきた「イギリスのEU離脱」や「アメリカのトランプ大統領誕生」などの出来事は、その兆候ともいうべき変化の始まりだった。それに続いて今年は、イタリアやドイツ、フランス、オランダ、日本、韓国…等々でも、普通でない革命的な政変劇が起きる公算が大きく、それと同時にかなりの市場混乱も予測されている。

 この世界的変化の大元を辿ると、大きく2つの原因に突き当たる。1つ目は、人口力はもとより、世界の金融経済の中心が欧米からアジアへとシフトしたこと。そして2つ目は、強大な軍事力を誇るアングロ・サクソン世界において、その実働部隊である軍部が、欧米を寡頭支配する権力者らに対して反旗を翻したことだった。
 
トランプ新政権で暴かれる長年封印されてきた事実

 トランプが大統領選に勝利した直後から、旧欧米権力のパニック状態は相当なものだった。それを最も強く表していたのがオバマ政権とその周辺による「ロシアへの威嚇」。彼らは、何の証拠も示さないまま「ロシアがサイバー攻撃を仕掛けて米大統領選に介入した」と断言し、昨年12月29日にはロシアへの報復措置も発表している。

 大統領就任式の前日19日に、メキシコ麻薬密売組織シナロア・カルテルの最高幹部ホアキン・グスマン(通称:エル・チャポ)がメキシコから米当局に引き渡された。

 またその前日の18日には、14日から入院していたジョージ・H・Wブッシュ(パパブッシュ)がICUに移され、妻のバーバラ・ブッシュも緊急入院している。これらの出来事は、トランプの大統領就任とも深く関係し、いずれはアメリカに二重人格的に存在している「裏と表の現実」の融合へと繋がっていくはずだ。