「認知症」発症の真犯人説

 脳を壊すタンパク質“タウ”って何?
現在、(認知症の半数以上を占める)アルツハイマー認知症の発症と進行の原因は、アミロイドβではなく、異常なタウタンパク質の脳内蓄積であるというのが、世界の流れになりつつあります。

ヒトが得た情報は脳内の1000億以上ある神経細胞のつながりによって伝達・記憶される。タウは、神経細胞がネットワークを形成し、情報を伝えることに必要な軸索(発信機)を支えるマイクロチューブル(微小管)を構成するタンパク質。タウが、なんらかの原因で異常な構造に変化すると、マイクロチューブルが壊れる可能性がある。 ☆タウタンパク質の浄化
つまり、アミロイドβの蓄積は認知症の症状やその進行とはあまり関係しないのです。一方、タウの蓄積と神経細胞死、さらには病状とその進行は、複数の研究によって強い相関関係が証明されているという。しかし、なぜ、タウが異常になるのか、神経細胞を次々と伝播して広がっていくのか、などはまだナゾのままです。 ☆嗜銀球ぬく