世界の潮流が変わった?
増田  俊男氏
フーチ 90%
 末期を迎えた世界経済を救済する為、IMF国際通貨基金)は2015年10月の総会で、2020年から今日の国際基軸通貨であるドルを2025年から金との交換率を定めたIMFのSDR(特別引出権)に移行することについての検討を始めることを決めた。

 かつての金本位制時代、そして続く金融バブル時代を通して一貫して「モノ造り」に徹してきた「地味な国」がある。それは日本である。日本は「モノ造り大国」として経済の本道を歩んできた世界で唯一の国である。

 トランプを誕生させることでアメリカの次なる指導勢力は、政治においても経済においても見せかけの世界を先導してきた従来の勢力を葬り去ろうとしている。最早今までのアメリカの化けの皮が剥がれたのも同然である。

 2025年からドルが基軸通貨でなくなることが決まっているから、それまで何としてもアメリカの財政破たんを避け、先送りしなくてはならない。アメリカは今や世界と協調などしている場合ではないのである。

 アメリカは残された2025年までの7年間で現在2000兆円、2024年には2500兆円になる国の借金を世界に払わせなくてはならない。