氷河期の始まりとムー大陸の浮上

氷河期に入ると海面の水位が下がってスンダ大陸が現れる。その意味では、近い将来、ムー大陸は浮上すると言えるだろう。と言っても、大陸が浮上したり、隆起するのではなく海面が100メートルほど下降するということである。

沖縄の海底遺跡は水深25〜40メートルの海底にあるので、当然ながら地上に現れることになるが……そうすると、1万2000年前までのムー大陸は氷河期だったことになる。温暖な気候というイメージとはまるで違う……。

しかも、氷河期が終わって温暖化によって沈んだとなれば、とても違和感があるのだが、スンダ大陸一帯は氷河期には理想郷だったと考える人もいる。

氷河期は極地の氷床が拡大するだけなので、ムー大陸が極寒だったということはなく、現在の台湾のような気候だったと考えられている。