スカル&ボーンズ

アメリカを動かす秘密クラブ

 アメリカのコネチカット州ニューヘイブン市にあるイェール大学で、学生どうしの秘密クラブとして1832年に結成されたのが、「スカル&ボーンズ」だ。

 そもそもイェール大学は世界でも最高レベルの大学のひとつとされており、これまでに5人の大統領や56人のノーベル賞受賞者を輩出している名門だ。その大学の新入生のなかで、スカル&ボーンズに入会を許されているのはわずか15名ほどといわれている。つまり、会員はいずれもエリート中のエリートばかりということになるわけだ。

 当然、社会に出た彼らは、国防総省国務省といった国家の中枢機関に就職したり、金融、石油などの重要企業の経営者といった重要ポストに就くことになる。こうしてスカル&ボーンズは、アメリカ国家における影響力を強めてきたのである。

 たとえば2004年に行われたアメリカの大統領選挙では、ふたりの候補者(ジョン・ケリージョージ・W・ブッシュ)がいずれもスカル&ボーンズのメンバーだった。ちなみにいわゆるパパ・ブッシュもやはりスカル&ボーンズである。さらに、歴代のCIA長官の座は、いずれもスカル&ボーンズが占めてきたといわれているのである。