非結核性(非定型)抗酸菌症 

肺マック症
結核に似ている病気だが、全く別の病気。風邪のように咳や痰が長引いて治らない。レントゲンを撮ると結核のように白い影が映る。

結核と違って、人には感染しない。新規患者は、結核30000、非結核性抗酸菌症3000人となっている。

・土やほこりの中にいて、抵抗力が落ちたときに感染しやすい。また、肺に古い病変のある人に発病する事も多い。一般的には健常者には無害だが、ただ、稀に健康と思われている人(中年女性に多い)に発病する場合があること。通常、症状の進行は緩やでゆっくりとしており、徐々に進行するタイプと、無治療でもほとんど進行しないものもある。

・?感染力は弱く、ヒトからヒトへの感染は基本的に否定されている。

・?生活環境(土ほこり、室内ほこり、川・池、風呂・シャワーの水などに広く存在している、人の抵抗力が少なくなったときに住み着いて症状を起こす。動物の糞、土埃、飲料水や生魚の摂取、汚染された医療器具の使用等によっても感染する。水道水に混入している可能性もある。また、製氷機からも非結核性抗酸菌が検出され、それが原因で呼吸器に定着したという報告もある。動物の糞を処理したり園芸をやるときはマスクをした方が無難。

・多くの菌種(20種程度、イントラセルラーレ菌、アビウム菌、カンサシ菌などがある。一般に毒力は弱い)があるが、もっとも多いのが肺MAC(マック症)で全NTMのほぼ70%を占め、次いでカンサシ(MK)症が10〜20%程度と推定されている。