糖鎖の重要性

murakoujin2006-01-14

再度、糖鎖に就いて

 ゲノム解読完了後、「ポストゲノム」として生命科学分野で注目されているのが「糖鎖」である。4文字でできた単独な暗号であるDNΑよりも、複雑な情報もつ糖鎖は、研究がむずかしい。

 しかし糖鎖は私たちの血液型や受精に関係するだけでなく、インフルエンザや感染やがんの転移など病気のメカニズムにもかかわっている。糖鎖の研究によって、これまで分からなかった生命現象を明らかにしたり、新たな治療薬を開発したりできるという。

糖鎖研究の最前線。

 この糖鎖とは、まさに「細胞の顔」ともいわれる物質である。赤血球だけではなく、糖鎖は、細胞と細胞がコミュニケーションをとる場で重要な役割を果たしている。たとえば卵子精子が出会う受精の現象や、高速に情報を伝える神経の構造などだ。私たちの体の維持に必要なだけでなく、多くの病気にもかかわっていることがわかりつつある。

 たとえば、がん細胞では特殊な糖鎖が出現する。また、がんの転移やウイルス侵入の際には、私たちの細胞の糖鎖が、“悪用”される。この細胞の顔を理解することによって、生命現象を明らかにしたり、新しい治療薬をつくろうという研究が、今まさに注目されている。

 糖鎖とは、がんの転移にもかかわる。転移しやすい、悪性のがん細胞に“悪玉”糖鎖が多くみられる。悪玉糖鎖が細胞表面にあると、がん細胞どうしがくっつきにくい。そのため、がん細胞が血管に流れやすい。また、血管壁(内皮細胞)にくっつきやすいので、病巣以外の場所に浸潤しやすい。それに対して、糖鎖を付加して“善玉”糖鎖になると、病巣でがん細胞どうしが結合しやすくなる。また、血管の中に入っても、内皮細胞とくっつきにくいため、転移しにくい。

 糖鎖研究によって、期待される成果をまとめた。感染症やがんに転移のほかに、生活習慣病、アレルギー反応などにも糖鎖のかかわりが報告されている。また、糖鎖は組織が正常な機能をはたすために必要であるため、組織再生の実現にも関係している。さらに、早期発見が困難ながんの新しい腫瘍マーカーの開発へも期待されている。

対応

体内の一切の糖鎖之メンタルレベルにEGをいれる。宇宙神入神