明らかになってきた。精神分裂症はドーパミン、

うつ病セロトニンという神経伝達物質の過剰分泌によって起こる。
脳内の化学物質の異状によって「心が病む」ことは、心は脳に存在し、
脳内物質により心が左右される事の証明である。

ノルアドレナリンA系神経の下位に有る、A1〜A7神経で働く覚醒性の神経伝達物質であり、A6神経からは多量に分泌され、人間を覚醒させ活動的にさせる。ノルアドレナリンは人間、動物が生きて活動し生活していく為に重要な分子である。

ノルアドレナリンが脳内で分泌が減少すれば元気を失い「うつ病」になる。
過剰分泌されると{躁病}になる。しかもノルアドレナリンもアドレナリンも脳ばかりでなく体内でも分泌されている。
脳はもとより全身の活動源であり「元気の素」である。

「恐怖のホルモン」アドレナリン
アドレナリンはA系神経の一部とも言えるC系神経(C1〜C3)で働く神経伝達物質だ。アドレナリンは、ノルアドレナリンと混じって分泌され、覚醒作用にかかわっている。驚いた時や怖い時に特別に多く分泌され。
{恐怖のホルモン}である。アドレナリンは脳内よりも副腎の内部(副腎髄質)から多く分泌されている分子である。

ドーパミンは人間脳内神経だけに多く分泌されるが、ノルアドレナリン・アドレナリンは、脳内とともに体内でも分泌される。副腎髄質から分泌されるアドレナリンは、副腎髄質ホルモンとして血液中に分泌される。

脳内でドーパミンなどの活動を抑制する神経伝達物質が分泌される。
セロトニン」はB系神経の神経伝達物質で、B系神経繊維はA系と平行し前脳へ分布するB系神経は、A系による覚醒作用を正しく調節し、コントロールする抑制神経である。
セロトニンA系神経を抑えこんで睡眠に導く睡眠物質となる。
それ以外にも脊椎の痛覚の遮断・血液の止血等各種の作用をしている。

オートレセプターは、神経伝達物質が不必要に標的細胞に受け取られると快感や覚醒が亢進してしまう。オートレセプター「自己受容体」が働く。
多すぎる伝達物質を吸収して、分泌量が正確・厳密に調整される。

「分裂気質」ドーパミンの分泌が活発で、A10神経が他の神経より優位に働いている。過剰活動すると精神分裂病になる危険性がある。
ドーパミン仮説}分裂気質の人に天才・芸術家が多い、
ドーパミンの過剰活動が人間の創造性を発揮させるのであろう。

「そううつ気質」〜ノルアドレナリンの分泌による、脳内最大のA6神経の活動が焦点だ。ノルアドレナリンは、脳を覚醒し性格を外交的な躁状態にする、分泌が減少すれば、性格は内向して鬱状態になる、
抑圧神経の働きが強いと鬱状態になる。

「粘着気質」〜忍耐強いが融通が利かず、些細な事でも激昴したりする。
抑制性のギャバ神経の過剰活動で、ドーパミンノルアドレナリンが減少すると、完全主義的な粘着気質が生まれる。ギャバ神経の働きが低下すると、脳が勝手に活動し爆発的な怒りを生む、極端になるとてんかんを生む。

心の病

精神分裂病

心が荒廃する病気で、綴じ目の無い本に例えられ。感情・意欲・行動・対人関係が障害され。人格が荒廃し。多くの場合幻覚、妄想を生じる。
ドーパミン仮説}〜A.10神経が過剰に活動しドーパミンが過剰分裂され、精神分裂病の原因は「ドーパミン仮説」が現在最も妥当とされて。
A10神経が過剰活動し、ドーパミンが過剰に分泌され、精神分裂病になる。
ドーパミンの偽物である覚醒剤精神分裂病と同じ様な症状がでる。
ドーパミンの分泌異常が病の原因である。

躁鬱病

軽やかな気分の躁状態と、悲哀な気分の鬱状態を周期的に繰り返す、
病気で感情の起伏が大きい、感情病の別名もある。
躁鬱病の原因は、A系神経(A6神経)が活動し過ぎれば、躁病になり
逆にB系神経の過剰活動(抑圧過剰)がうつ病をと言うが、
最近ではセロトニンの過剰分泌がうつ病を生むと言う説がある。

神経症」ストレス病

人間の脳はA・B神経系と上位の大脳からそれを制御するギャバ神経のコントロールによって活動している、「負のフィードバック・システム」がそれである。ストレスなどの強い刺激が加わると、
負のフードバックが崩れ、ノイローゼと言う。軽い精神的病患を生じる。
最近、子供の自閉症A系神経とドーパミンに原因がある事が分かった。
アメリカの自閉症患者の解剖では、大脳辺縁系の海馬と扁桃核
細胞の萎縮が見られ。精神病やストレス病は脳内分子の異常によって起こる「分子病」である。

てんかん

脳内のギャバ神経の抑制不足により大脳新皮質が異常発電する。

パーキンソン病

神経伝達物質に原因がある病気で、発病すると筋肉が硬直し、
震えが出て、体の動きがギクシャクする、顔の表情もなくなって、
仮面の様になり。病気の原因は、A9神経のドーパミン減少に有った。
A9神経は、脳幹から運動系の微調整脳である大脳基底核から出る神経で、神経伝達物質が減少すれば運動や表情に障害が出る。

アルツハイマー病」
アルツハイマー病は脳内神経の活性低下にある。
神経伝達物質はカテコールアミンの他に化学構造が似ているアセチルコリンを使っている、その失調がアルツハイマー病を招くらしい、この神経伝達物質を失調した神経は、経路の途中で、記憶や学習の脳である。
海馬・側頭葉を通り痴呆特有の症状になる。有効な治療法や薬はまだない。

創造性を鍛える

オートレセプターの欠如

巨大化した大脳新皮質の前頭連合野の発達が創造性を生み出した。
それに加え、心を直接創出する前頭連合野と、その近辺の脳へ向かう、
『前部帯状回と側頭葉』へ向かう、A10神経だけオートレセプターが無い。

人間の創造性は、A10神経の過剰活動から生まれる。
前頭連合野に向うA10神経でドーパミンが過剰分泌され前頭連合野が過剰に活動し試行錯誤し自由奔放な発想が出来て創造性が発揮できる。

快感が創造性を作る

A10神経は神経伝達物質としてドーパミンを分泌しドーパミンの分泌は快感を生じ、A10神経は快感神経と言われ。人間の場合。前頭連合野とその近辺の脳におけるドーパミンの過剰分泌で、創造性が生じる。
前頭連合野は人間だけに発達した脳であり、ドーパミンは人間の脳が多量に使う神経伝達物質である。その過剰活動により人間の創造性と至高の快感が同時に得られる。人間に与えられた最高の特権である。
そして人間の心も、この快感と創造的精神によって生まれるのである。

A10神経のオートレセプターの欠如は、負のフィードバック・システムの歯止めが外れる事を意味する。これは一種の「自己破壊」であり、脳にとって危険極まりない事態である。
A10神経を中心としたドーパミンの過剰分泌は幻覚、妄想を生じ果ては精神分裂病を生じる。創造性も精神分裂病もそれが生じる。
分子メカニズムは等しくA10神経のドーパミンの過剰分泌が原因である。
ドーパミンの過剰分泌が前頭連合野と、近くで起これば創造性になり。
脳の神経系全体で広く生じれば精神分裂病となる。
すなはち前者では、天才的な創造性を生じ、後者では精神病が発症し『天才と狂人は紙一重』と言われるが、世界的に有名な芸術家に、特に画家には分裂気質が多い。

創造性のトレーニン

1)しっかりした目的意識を持つドーパミンが過剰分泌されても、幻想妄想になり、創造性にはならない。
 創造性には明確な目的意識が必要で、長年の記憶・学習が大切である。
2)何でも考え試行錯誤する。
 幻想でも妄想でも何でも考える、潜在意識となり思出して創造に繋がる。
3)常識にとらわれない
 『全ての実験結果を否定して考えよ』「だろう」という単体近似の特性を上手に使うと、面白い仮説が立てられて創造性が発揮できる。
4)快適な環境で考える
 創造性を生むA10神経は快感神経である。それが充分に活動するには、心身がリラックスできる環境で有る事、ストレスが有る不快な環境では創造性は生まれない。

脳の健康には、大きくて強い筋肉を動かせば動かすほどA・B神経系は、強く刺激されて覚醒し元気に活動できる。人間の体で大きくて強い筋肉とは。足の大たい筋、口のこう筋、腹の腹筋等があげられる。
歩く事、走る事、強く噛む事が脳を刺激して、A・B神経系を駆動し、ホルモンの合成を強化し脳の健康に極めて良いのである。

やる気のトレーニン

脳内でやる気を生じさせるのは、やる気のホルモンはTRHである。
TRHが主に即坐核に作用して、やる気を生じさせるのである。
側坐核は、前頭連合野の後ろにある小さな脳だが、その位置から前頭連合野インターフェイスと言われるほどの重要な脳である。

即坐核は前頭連合野は勿論、側頭葉、扁桃核視床下部等への神経配線を持っている。
側坐核に作用するTRHは、これらの脳や神経を介してやる気を醸成する。
TRHが分泌されるとカテコールアミン(なかでもノルアドレナリン)の分泌が促進され、脳が覚醒する。つまりTRHが増えればやる気が出るのだ。

その意味ではTRHは、まさにやる気のホルモンなのである。