全ての存在は響き合っている

「地球の声が聴こえますか 心で聴いて下さい 地球交響曲

 18年前、この呼びかけから始まった映画「地球交響曲」シリーズも今回で第六作目、初めて地球の声すなわち“音楽”そのものを主題とする作品となりました。

 私は、この宇宙の成り立ちも、母なる星地球の生命システムも、生態系も、人間の体や心の仕組みも、社会や文化の構造も、この世の全ての存在は、刻一刻と変化しながら生演奏されてゆく“音楽”のようなものだ、と思っています。

ミクロの原子から大銀河まで全ての存在が、それぞれに独自の“音楽”=振動波(バイブレーション)を奏でており、その“音楽”が互いに響き合ってこの世界が作られている、という考え方は、最近の量子物理学に依って証明されつつあります。


最近のめざましい科学技術の進歩によって、この宇宙の全ての存在、すなわち銀河系、太陽系、地球、海、山、川、森、岩、動物、植物、バクテリアから原子のひとつひとつまでもが、それぞれに独自の“音楽”(vibration)を奏でていることが分かってきました。

 「人間が音楽をつくる以前に、“音楽”がこの宇宙をつくり、生命を生み出し、人間をつくった」という宇宙物理学者もいます。