医学的根拠のあるのは、たった六項目
・・・・・・・・・・・・中原医師・・・・98%
尿検査=糖尿病発見に不適切・・・・・。
厚生労働省の研究班が健康診断で効果があると認められるのは血圧、身長・体重、飲酒、喫煙、うつ病、糖負荷試験の六つだけだと報告!
コレステロール、肝機能、尿検査、一喜一憂するのはバカらしい。
「異常なし」の健康体はたった二%
私の友人のなかには人間ドックのことを「釣り堀」と呼ぶ医師さえいます。もっとも受信者の八九%が「異常」と判定される定期健康診断に至っては、釣り堀というよりは「投網」か「地引き網」とでも呼んだほうがいいのではないでしょうか。 中原医師
八十五%は見落としている最新のがん検査
最近、人間ドックで人気がある検査は、一ミリ未満のがんが
みつかるというPETです。PETは「ポジトロン・エミッション・トモグラフィー」の頭文字で「陽電子放射断層撮影装置」と訳されます。
PETによるガンの発見率が十五%しかなかったことは、医学的にはそれほど驚くことでもありません。もともとPETはがんの治療効果をチェックしたり、がんの再発を調べるときに使われる検査なのです。そのため、がんがある部位がわかっているときには大きな威力を発揮します。
厚生労働省も認める がん検診効果なし
「肺がん検診」=受けなくても肺がんの死亡数は変わらず、「子宮がん検診」=子宮体がんに意味なし、「乳がん検診」=発症後でも早期がん発見率はほぼ同じ。
厚生労働省が三つのがん検診には効果がないと報告。それでもがん検診を受けるのは、「がんがみつからなかった」という安心感のため。
ほとんど意味がない肺がん、子宮がん、乳がん検診
超音波検診でみつかる病気は心配ない
肝のう胞、胆のうポリー不、脂肪肝、肝血管腫、腎のう胞、乳腺のう胞、胆石・・・・・。人間ドックの超音波検診でみつかる病気は、深刻でないものがほとんど。
知らなければ死ぬまで気付くことのなかった病気をわざわざ掘り起こす超音波検診。それでも、やっぱり受けますか。
三九〇〇〇万人の日本人が高血圧、そんなバカな
四十年前に一五〇/一〇〇だった血圧の正常値が、いまでは一四〇/九〇に。「境界域高血圧」と呼ばれるこの数字が、医者が患者を増やすための免罪符に!
日本人の一〇人に四人を高血圧にする正常値、信じる理由はどこにある?
健康な人を病気にする方法!!
受けないほうがいい脳ドック
くも膜下出血の予防に役立つとされる「脳ドック」、行なっているのは日本だけ。
脳ドックでみつかる一センチ未満の動脈瘤の破裂率は、年にたったの〇・〇五5という研究結果が。わずかな破裂率のために危険な手術を勧められる理由、それは増えすぎた医者が患者を増やすため!
知らなくてもいいものがみつから脳ドック
肝機能と飲酒は関係ない
酒飲みに朗報!肝硬変と肝臓がんはお酒の飲みすぎではなく、「B型肝炎ウイルス」と「C型肝炎ウイルス」の感染症が原因という研究結果が。
ワクチン接種による予防と、検査による早期発見で、がんへの移行を減らすことが可能。晴れてお酒を飲むために、一度検査をしてみては。
肝硬変と肝臓がんはウイルスによる感染症
乳がんになったら、乳房を切除しなければならない――。相思っている人は多いはず。しかし、いまや乳房を失わずに乳がんを取り除ける時代。
欧米では九十五%の人が「乳房温存療法」で乳房を残す選択をしている。乳がんになったら、外科ではなく総合病院の放射線科の医師に相談を。
ワクチンで撲滅される子宮頸がん
ヒトパピローマウイルスの感染が引き金で発症する子宮頸がんは、細胞診とHPV検査を受けていれば、早期発見で治る可能性が高い。
ほとんど意味のない健康診断や人間ドックを受けるより、子宮頸がんの検診を受けるほうがよほど効果的。近い将来、子宮頸がんは撲滅されるかも。
院内感染しないための病院チェック
院内感染の原因は、不十分な病院の掃除にあり。土足で入室する習慣のなかった日本の病院は、清潔清掃の技術が未熟。家族が入院する病院や特別養護老人ホームを選ぶときは、ホコリのたまらない環境か、こまめな掃除をしているか、姑の視点で掃除状況をチェックすべし。
これからは専門外来に行く時代
病名や症状がはっきりしているなら、「専門外来」がお勧め。「ピロリ菌外来」「頭痛外来」「働く女性外来」「めまい外来」「アトピー外来」から「禁煙外来」「アンチエイジング外来」「口臭外来」といった変わり種まで。
あらゆる分野を網羅する専門外来は、持病がなかなか治らない方の救世主。
・・・・・・・・・・次第に医学が時空研に似てきた