悪夢が去った! 増田氏

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 最悪の悪夢が終わった後に来るものはなにか。今度は「いい夢」が期待できるのではないか。
 ITバブル崩壊でリセッションに陥る寸前の2001年9月11日(9/11)アメリカを襲った同時多発テロがきっかけとなってアメリカは戦争に突入したことからアメリカは一気に不況を脱し、その後好況が2005年まで続いたことは記憶に新しい。

今住宅バブルと証券バブル崩壊でリセッションに陥ろうとしているとき、長く忘れていた「東西冷戦」が始まろうとしていることの意義は大きい。

 戦争に備えるには、まず政治では強力な超党派政治が確立されること。また経済の血液であるマネーインフラ(金融機関)が統一されることが肝要である。

米大統領選挙の趨勢を見ると、Commander in  chief としてのマケインが有力になってきた。そして破綻に追い込まれた投資銀行FRBの支援を得た商業銀行(Bank of America, CITICORP,Morgan Chase Bank 等)が事実上吸収することでアメリカの金融再編成が完成しようとしている。

政界と金融界で戦争準備万端というわけである。

 したがって9月15日のリーマン倒産に端を発した大暴落は日米経済繁栄を保障する冷戦時代にふさわしい金融再編成を象徴するものとして高く評価されねばならない。

 2008年9月16日(アメリカは15日)は歴史に残る政治経済のTurning point となるだろう。