ムンバイテロとの関係

米ニューヨークの世界貿易センタービルで1993年に起きたものの、大した被害がなかったテロ事件でも、米FBIがテロのおとり捜査をやるふりをして、本物の爆弾をイスラム組織に渡してテロを誘発したことが、FBIの要員をしていたエマド・マレムという男の証言から暴露されている。

2004年3月にスペインのマドリードで起きた列車爆破テロ事件も、スペイン当局が発生を誘発した可能性がある。

911事件でも、FBIはテロ組織の動きを知りながら放置していたと批判されている。911を初めとしてテロ事件の多くは、真相が迷宮入りしているが、これらは、政治状況を転換させることを目的に、米欧イスラエルなどの当局(諜報機関公安警察)がテロを誘発している疑いがある。

ムンバイのテロが、インド当局による誘発だったとしても不思議はない。

インド当局は、米CIAから9月に「ムンバイのタージマハール・ホテルがテロに襲われる」との警告を受け、しばらくはホテル警備を強化していたが、

なぜか実際に事件が起きる数日前から警備が手薄に切り替えられていたムンバイのテロをインド当局が誘発したのだとしたら、その理由は、米英イスラエル諜報機関とつながっているインド軍の諜報機関が、テロを機に「インド+欧米イスラエル」対「中国イスラム連合」の「文明の衝突」を再燃させ、中国イスラム連合の優勢を跳ね返すという、地政学的な逆襲とも考えられる。


▼歴史の残滓を払拭して台頭する中国とはいうものの、英米イスラエルの力は落ちている。インドは結局、BRICやG20の一員として、中露と協調してやっていくしかなさそうだ。

印中の対立は再燃せず、むしろ中国は、チベット問題を使った英米からの嫌がらせを受けないようになり、列強に支配された歴史的な残滓をすべて払拭し、東アジアの地域覇権国になる道が開けてきている。

キッシンジャーら米国の多極派から賞賛されている米オバマ政権は、米経済建て直しの一環として、中国の台頭を容認するだろう。