人類意識の妄念を断ち切る

 私は神の子である。神の子であるというのは神によって創造られたる“被造物”という意味ではないのである。

神の生命の“自己延長”ということであり、神の全徳の継承者であるということであるのである。それゆえに私は、神の全智を身に体し、必要なときに必要な善き智恵がわき出て来て、とんな困難な問題でも快刀乱麻を截つがごとき爽快さで処置して解決することが出来るのである。

また私は神の全徳の継承者として神の無限愛を自己の内に包蔵し、すべての人類、すべての生類に対して無限の愛と無限の慈悲とを実践するのである。自分に触れるところのすべての人々は、感電するがように私の無限の自愛の想念の波を感受し、たちまち無限の愛深き人となるのである。

 また私は神の全徳の継承者として、神の生命の延長として、神の最高の自己実現として、完全健康の生命を有するのである。それゆえに私は如何なる時にも病気になることも老衰することもないのである。

地上天国成就

 時が来た、すべての人類が「人間神の子、霊的実在、不老不死、久遠の実在、病まず老いず死せざる霊的実在であり、すべての人間が神の子として互いに兄弟姉妹であり、誰かを制圧しなかったら自分が優強者として他に君臨することが出来ないというが如き偏見から卒業し、

制圧に代うるに愛を施し、対立に代うるに兄弟姉妹の同胞の自覚をもって相対し、彼が栄えることによって自分も栄え、彼と仲好くすることによって自分の感情が整い、自己の感情生活が整うことによって互いの健康は増進し、ひとりとして病む者なく、くのみにて、それを行動に到らしめず、われわれの内にある潜在能力を埋蔵したままで眠らせておくことは罪悪であるのである。われわれは、自己に宿る能力を使うことによってそれを益々増強しなければならないのである。
それが地上に生を享けた“神の子”の使命である。

・・・・・・尊師