薬も減塩も効かない?急増する
謎の高血圧
「死ぬまでに飲む薬の量を計算してゾッとした…」。仮に9錠×365日×40年で計算すると、生涯で13万錠以上の降圧剤を飲むことになります(!)
実はあなたの高血圧は降圧剤が必要ないタイプだったら?それを知らずに飲み続けているとしたら?
減塩の効果がない、食事管理の効果がない、運動の効果がない。そして最も怖いのが、降圧剤の効果も初めだけ。次第に効果が弱まっていく。
謎の高血圧のカギを握る「ある臓器」とは?それは「副腎」です。
原因は副腎から出る「あるホルモン」の不思議な働き!
アルドステロンは塩分に含まれるナトリウムを確保するホルモンです。ナトリウムは生物の筋肉や心臓を動かすのに必要なので、人間が健康に生きていく上でなくてはならないホルモンだったのです。
謎の高血圧に悩まされる患者さんは、ある異変によりアルドステロンが増加していることがわかりました。
そのため、必要以上のナトリウムを血中に取り込んでしまいます。すると、体はナトリウムを薄めようと、血液中の水分を増やします。その結果、血液は血管を圧迫し、高血圧が引き起こされていたのです。
そしてアルドステロンを増加させていた原因は、副腎にできたわずか数ミリ程度の腫瘍でした。
この謎の高血圧を「原発性アルドステロン症」と言います。