素粒子は人間の意識を事前に察知する!・・3

 スウェデンボルグは「あの世では、すべてが意識を持っている」と述べている。アメリカの著名な物理学者であるE・H・ウォーカーも「光子は意識を持っている」と次のように述べている。

「意識というものが量子現象のすべての過程と関連しているのかもしれない。
何であれ実際に起こるすべての物ごとは究極的には量子力学的な出来事の結果なのだから、たいていは思考力を持たないにしてもはっきりとした意識を持ち、宇宙の隅々にまで影響を行きわたらせているような存在がほぼ限りなく宇宙の中に生きている」

 しかし、これは量子力学が初期に体験した超常現象のプレリュードでしかなかった。
 現在は電子によって多くの現場検証が行われているが、驚くべきことに量子力学が予言した通りの奇怪な超常現象が現実のこととして確認されたのである。

 スリットを通る電子の経路を特定するため、電子が接近してくる位置を測定器を設置して測ろうとするだけで、とたんに電子の運動は乱されて干渉パターンが消失してしまうのである。

 これは、電子がどちらかのスリットへ向かうのか調べたいという人の意識そのものが瞬間的に電子に知られて、彼ら(?)の共同作業を妨げることになる。

なぜ電子がわれわれに経路を知られたくないのか分からないが、不思議なことに経路を調べようとしない場合だけ両方の経路についての現象が現れるのである。

これはまるで不倫を調べる調査員の思惑や尾行が、すべて当事者に筒抜けで、察知されているのと同じことである。

 人間の意識が過去を変える?

 これは「遅延選択の実験と呼ばれ、実験者の意識が過去の粒子の存在に影響を与えることができるというものである。

量子力学の予言も、近年における実験結果も同じだった。個々の粒子が持つ粒子性は空間的に宇宙全体へ、時間的には何十億年もの過去や未来へと広がる「非局所性」(限定されない場)を有し、そこでは空間・時間すらも超越した一種の全体性を有していることを鮮やかに見せてくれている。

こう見ると、まさに「この世」はホログラムの世界そのものといえる。
ホログラムとは、レーザー光線で投映された立体像の、どの部分を取り出しても全体が再現できる最新のメカニズムである。