株高、商品高、債券安(金利高)は不変朝倉氏 90%

 米国の消費も驚くべき強さです。年末商戦が始まる前は、今年の動向が懸念されていましたが、蓋を開けてみればそんなことは杞憂、米国民は強い消費を始めました。

特に富裕層の消費意欲は強く、ティファニーなどの高級店は大幅な売り上げ増となっています。水が上から下に流れるようにまずはお金持ちから消費と言うのもセオリーで、この動きは収まらないでしょう。

 これら全ては株高による資産効果です。米国では8月末から株の時価総額が100兆円以上増えました。

日本でも同じく30兆円以上増えています。減税などするよりよほど効果があるわけで、まさに今の動きは、FRBによるバブル構築が狙い通り効果を生んでいるわけです。

失業率や住宅などは相変わらず低迷したままでしょうが、とりあえずこの資産効果は大きく、消費好調という今の流れは続くと思っています。かねてから主張しているようにインフレが爆発するまで、このバブル作りによる好景気は持続することでしょう。

 まさに株式市場は今年、行ったり来たりの低迷で難しい相場でしたが来年はまずは綺麗な上昇となっていくでしょう。強気で対処です。

 来年起こるのはメタルショック、銅に限らず、ニッケル、鉛、アルミなど非鉄金属は大相場でしょう。

 2011年はまさにデフレからインフレへの大きな変化が生まれる年です。このような経済に変化が生じるときは、株をはじめ相場はダイナミックに動きます。