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  20世紀最大のプラズマ現象「炎のカーテン」

 1991年4月末、バングラデシュを巨大なサイクロン(台風)が襲った。バングラデシュは東パキスタンと呼ばれていた頃(1947〜1971)から、サイクロンイよる被害が最も大きい国だったが、海面から平野までの高さが殆ど無いことから、毎年、被害が甚大になる。

ただ、この時バングラデシュに飛来したサイクロンは、今までのものとは様相が違っていたのである。どう違っていたのかは、ダッカ発AFP電の記事内容をそのまま掲載してみよう。

        ダッカ12日=時事AFP

 空を飛び交う火の玉、空から下がる炎のカーテン。先月末にバングラデシュにサイクロンが来襲した際、こんな怪現象が目撃されていることが明らかになった。

現地の救助隊員やその他の目撃者の話だと、炎のカーテンは、サイクロンに追い立てられるように、海から陸の方向に、空を移動していった。地域によっては、イネや他の農作物が完全に焼き尽くされたという報告もある。

3人の子供を抱える生存者の1人、ラジア・カタンさんは、“炎のカーテンは、踊るようにしてイネの穂を焼いていた”と話している。
当地の気象学者たちが目撃情報などを集めて調べているが、事実である可能性は高いと思う。