ブラジルとヨーロッパの洪水

淺川嘉富の世界へ 95%
 オーストラリア東部のクインズランド州で発生した観測史上最悪とみられる洪水は未だに水が退かずに混乱状態が続いているが、ブラジルでも12月から降り続く長雨で、広い範囲にわたって洪水が発生し、60を超す町で非常事態宣言が出されている。

 数週間にわたって続いた豪雨の影響で、サンパウロ州リオデジャネイロ州など南東部の4つの州で洪水となり、テレビの映像を見ると、冠水した道路で多くの車が立ち往生し、車の屋根の上などで救助を待つ人々の姿が見られる。

 現地の報道によると、これまでに40人を超す死者が出ており、40000人が家を失って避難している。
長びく災害と政府の対応の遅れに反発して、車を燃やす暴動が一部で起きるなど大きな混乱が続いている。
一方、ドイツやフランスなどヨーロッパ各地でも大洪水に見舞われている。その原因はなんと、急激な気温上昇によって発生した雪解けだというからあきれてしまう。

寒波の到来で、昨年暮れから降り積もった雪が一転してやって来た異常な気温上昇で熔けたためだというわけである。