放射線障害

 一般的には、電離放射線による障害を放射線障害といっています。具体例としては、原子炉事故、臨界事故、X線発生装置による事故、電離放射線取り扱い従事者の被曝事故などです。電離放射線の生体への影響としては、早期障害と晩発障害、後世代的障害があります。

  障害の現れ方

・ 急性放射線症 被曝後最初の48時間以内に現れる食欲
不振、悪心・嘔吐、倦怠感

・ 眼障害    ・生殖機能障害 

・ 晩発障害  被曝線量が低く、死に至らなかった場合には、
  
数ヵ月から数十年後に白血病や皮膚がんなどの悪性腫瘍の発生、白内障、老化の促進などが現れます。これを晩発障害といいます。

 ・後世代的障害 胎児障害(奇形など)や遺伝子的障害(染色体異常など)などを後世代的障害といいます。