【慢性腎不全とは】 

'尿をつぐる腎臓の糸球体の能力(糸球体濾過値)が健康な人の六〇?以下に下がると、たんぱく代謝物の処理がうまく行われず、尿素・尿酸、クレアチニンが血液中に増加してきます。これを腎不全といいます。

 数日のうちに急激な発症をみる急性腎不全とちがって、数ヵ月から数年という長い時間をかけて、ゆっくり症状があらわれてきます。経過は、原因となる疾患によって、進行にちがいがあります。

いろいろな治療法が研究されていますが、いまのところ有効な治療法がありません。このため症状は徐々に進行することが多く、最終的には透析療法が適用されることになります。

 【原因は】慢性腎不全の原因となる疾患は

 慢性糸球体腎炎60%・糖尿20%・腎硬化症・腎嚢胞各3〜5%・・・


【症状は】腎機能は大きな予備力をもっているため症状を出さず、症状が出たころはかなり悪くなっているものです。慢性腎不全は、腎機能の障害の程度によって、四期に分けられる。

 腎臓の機能障害別の症状症状を、腎臓の機能障害別に分けてみると、つぎの三つに分けられます。

 ?排泄機能障害  老廃物、不要物を尿中に排泄する機能が障害されるためにあらわれる病状です。浮腫、高カリウム血症、アシドーシス(酸性血症)、高尿素窒素血症、高クレアチニン血症、高リン酸血症、高尿酸血症、.尿毒症毒素。

 ?代謝機能障害  腎臓には、体内で必要な物質を化学的に変化させて、はたらきをもたせたり(活性体にする)、分解したりする能力があります。この機能がそこなわれてあらわれる症状です。ビタミンDは腎臓で活性体に変わりますが、この機能が障害されると活性化されたビタミンDが欠乏してきます。そのため、くる病をはじめ骨軟化症、線維性骨炎などの骨合併症が発生します。

 腎臓はいくつかのホルモンを分解しますが、その分解能力も低下します。

 ?分泌機能障害  腎臓はエリスロポエチンやレニンといった物質を分泌します。前者は骨髄の造血能力を高めるホルモンであり、腎不全で分泌が低下すると貧血になります。レニンというのは酵素で、腎不全になるとふえ、高血圧の原因になります。

?、?のような症状は、病期の1期から2期にかけては、ほとんど表面化しないのが特徴です。腎臓が大きな予備力をもっているからですが、そのため患者が気づいたときには、腎臓機能はかなりそこなわれていることになります。症状らしい症状が出てくるのは、2期の終わりごろか、3期に入ったころからです。それも他覚症状がおもで、本人は気づかないことが多いのです。そして気がついたときは、もう4期の尿毒症の初期であることが少なくありません。

 【診断は】臨床所見  多尿や乏尿などの尿異常のほか、むくみや頭痛、不眠をおこしたり、体重が増減します。精神的には、虚脱感、倦怠感、不安感にとらわれることがあります。

 血液検査 高クレアチニン血症や高尿素窒素血症がみられます。

 血中クレアチニンが一・五ミリg/デシリットル以上、血中尿素窒素は二〇・○、mg/デシリットル以上を持続している.と、腎不全と診断される。

 *腎臓・腎糸球体
 *メザンギュウム細胞 之メンタルレベル
 腎柱・腎門・腎盂   之  免疫複合体
 腎杯・腎乳頭        フリーラジカル
               クレアチニン・歪電子  之メンタルレベル
               尿素窒素・IgE,GA抗体
               コクサッキーウイルス