胎内記憶を知るとお母さんが変わる池川 明氏

 助産師さんから聞いた話ですが、現在3人のお子さんがいらっしゃって、2人目の子のときには胎動がなかったと言うのです。それで3人目の子を妊娠中に、2番目の胎動のなかった子とお腹を触って、ああよく動くねと言ったときに「そういえばお腹で動かなかったよね。どうして?」って聞いたんですって。

そしたら「お母さんが痛いって言ったから、かわいそうだから動かなかった」と言ったそうなのです。

 そのときお母さんが言うには、2番目の子を妊娠したときは、引っ越ししてなれない環境で子育てに追われ、夫婦喧嘩をしたらしいのです。そのときにお腹で赤ちゃんがすごく蹴ってきたんですって。

それが痛かったので、お腹を叩いて、ちょっと静かにしてちょうだいって言ったら、それがピタッと止まって、それを急に思い出したんですって。それで、悪いことしたなあと思って、子どもに謝ったそうです。お腹の赤ちゃんってお母さんの気持ちをわかってるんだというのを初めて教えてもらったんです。

 それともう1つ印象的なのが、女優さんになるためにきれいなお母さんを選んだんだよって言った子がいたんですね。
これもびっくりしました。お母さんを自分で選ぶのに目的があって選ぶっていうのを教えてくれた、最初の子なんですよ。